2005.5.23
diary385で、「柏島といえば、なんといってもイナズマヒカリイシモチです。なぜか、柏島でしか見ることの出来ないイシモチだったのですが」と書きましたが、ぬぁんと、須江でもイナズマヒカリイシモチ、見つかっちゃいました。透明度が悪く夜のような35メートルにひっそりと一匹だけウチワについていました。紛れもなくイナズマヒカリイシモチ以外のなにものでもありません。
そして、肉眼では確認出来ませんでしたが、写真判定の結果、この子なんと口内保育中なんです!!!!お口の中にホツポツとタマゴが透けています。どひゃ〜!ということは、他にもお仲間がいるということですよね。すげぇ〜!!!すげぇ〜!!!すげぇ〜!!!と100万回叫んでも叫び足りません。まぁ、紀伊大島の対岸、潮岬の東に少し前にイナズマヒカリイシモチが確認されたのでイナズマ君がいても不思議はないのですが、口内保育までとは・・・。ホンマビックリです。多分去年の秋の台風で何匹か成体が流されてきて、なんとか冬の低水温を乗り切って繁殖活動を始めたのだろうと思いますが、いくら、あ〜た海が繋がっていると言ってもねぇ・・・・。でも、彼らにとって流されて来たここが、暮らしやすいところだったらいいのにねぇ。

100ミリで撮りました。1Dマーク2との組み合わせで、先週CMOSの清掃と一緒にピントチェックもして頂きました。そしたらピントの歩留まりが良くなったような・・・?気のせいか

ところで、イナズマヒカリイシモチは、昔は柏島でしか見ることが出来ませんでしたが、最近では屋久島や西表でも確認されているらしく分布の北限が柏島ということになっていました。が、今年の四月に潮岬の東側の出雲で生後2年半ぐらいの成体が4個体ほど発見されました。このまま繁殖が進めば、生息域の北限が串本町になるわけですが・・・?なんとなく手放しでは喜べないような事態ですね。ともあれ、今後を観察していきたいです。