2005.5.23
週末は、毎度のことで串本エリアに行ってきました。串本の海は、透明度はよくて7〜8メートルで、水温も19度ぐらいと例年になくあまりいいコンディションとはいえません。陽気にだまされて、5ミリのワンピなどで潜るとエライメにあいます。でも、外洋では、カンパチの群れやイサキの大きな群れをよく見るようになってきました。(もっと見えればいい写真撮れるのに)
そんな中、大潮まわりになるこの週末は、住崎でアオリイカの産卵大フィーバーでした。15ペア以上のアオリイカが次から次へと産卵に訪れていました。(イカだけでなく、人間も多かったですが・・・(^^;) 
上の写真でも5ペア10匹写っています。アオリイカは、成熟すると沖合から岸に近づき、交尾をして(オスが精子のカプセルをメスに渡すということです)産卵にいたるます、オスは、メスを守って産卵床にやってきます。産卵床に近づく時、他のペアーと近づきすぎるとオス同士は威嚇し合います。その時、クルクルと色が変わりとても綺麗です。メスは、一度に一房のタマゴを産み付け、それを何度も何度も繰り返しています。そして、交接、産卵を何度か繰り返して死んでしまうらしいです。そうして、考えると、彼らにとって、イカ生最後の晴れ舞台なんですね。この時のために、いままで大きくなって相手を見つけ子孫を残す・・・。当たり前ですが、命の輪廻が繋がっていく瞬間なのですね。そう思うとそんな瞬間を目の当たりにできることがとても幸せなことに思えてきます。

1Dマーク2に15ミリで撮りました。1.3分の1の大きさのCMOSなので、35ミリフルサイズ換算で約20ミリぐらいです。1Dマーク2で初めて15ミリを使いましたが、こうした、イカの産卵のようにコマがいくらあっても足らないときは、大きなメディアを使ったデジタルはストレスなく撮れるのでいいです。