2003.7.1
串本の備前には、オニダルマオコゼがいました。ひとかかえはありそうな岩ぐらいの大きさで、充分に成熟した個体でした。僕は、初めてのご対面でした、オニダルマオコゼは、奄美以南が生息地なんで、串本初観察例だということです。全く岩のように動かず、背ビレに猛毒があるので、沖縄の砂地でダイバーがうっかり触って、滞在期間が2週間以上になることもあるそうです。外国では死亡例もあるという、怖い方なんです。ダルマオコゼは、串本でも時々見ますが、小ぶりでカワイイ感じなんですが、このオニダルマオコゼはとても貫禄たっぷりに岩の間に鎮座ましましていました。
こんな感じで、まるで岩としか見えません。それとスゴイのは、彼のいる場所はよーく見るとホンソメワケベラがいるではありませんか。そして、近くにはソリハシコモンエビがたくさんいます。サカナたちとっては、オアシスのようなクリーニングステーションにいるなんて、本当に老獪というか、この日もウツボがクリーニングをねだりにオニダルマオコゼのまわりをウネウネしていたので、小さなサカナは、彼の胃袋に収まってしまうのでしょうか?海の中の仁義無き戦いですね。本当に油断も隙もあったもんじゃないですね。それにしても、オニダルマオコゼいったい、いつまでここにいるのでしょうか?

100ミリとフィッシュアイでとりました。