2003.6.23
このうす赤色で透明のエビは、誰だかわかります?実は、ガンガセカクレエビの夜の衣装なのです。昼間は、地味にOLをしていたと思ったら、夜は、こんな悩殺ボディで世の男どもをトリコにしてたんですね。ホントにビックリです。図鑑に小さく夜と昼の体色が違うと書いてあったので、先週末、紀伊大島の須江でナイトをした時に、見つけました。見つけたといっても、ガンガセをライトで照らすと簡単に見つかりました。だってこんな綺麗な衣装で誘うんですから、ライトに浮かび上がる透明のボディは、昼間の姿からはとても想像が出来ないほど綺麗です。相変わらずガンガセのトゲの間をさかんに飛び回ってダンスをするのですが、これだけ綺麗だとすぐに見つかって写真を撮るのは、昼間よりは楽でした。でも、透明のボディのガンガセカクレエビの「ちょっとよっていかない?」という甘い声に気を取られると砂地にびっしりといるガンガセやウニの餌食になってしまうのでうっかりと誘いには乗れません。
こちらは、次の日に撮った昼間のガンガセカクレエビです。どうです、地味なOLでしょ、ホントに夜の姿が想像できないほど、目立ちません。

どちらも、100ミリで撮りました。きれいな花にはトゲがあるを地でいくガンガセカクレエビでした。

ところで、台風一過の紀伊大島の土曜日は真夏を思わせるピーカンで、ものすごく熱かったですが、海の中は、川の水がいっぱいに流れ込んでいるせいか、水温18度と冬のような水温でした。が、ベラ達は、元気に産卵を繰り返していました。