2003.6.4
串本のグラスワールドにいたハタタテハゼのペアーです。彼らはいつも2匹でシンクロして泳いでいます。でも微妙にずれて反対向きなることもあります。そんなときは、「あーた!ちゃんとあわせなきゃっ!!!」と雌の一喝で「あっ!わりい〜わりい〜」と雄がしょさいなげに動きをあわせます。「そうよ!折角写真撮っていただいてるんだからちゃんとしないと」・・・。なんてことだったら面白いんだけど、ちょっと離れて見ているとこんな感じでシンクロして泳いでいます。でもちょっと近づくと背中のヒレをピクピクさせてちょっとづつ離れていきます。で、ゆっくり近づくとまた離れていきます。そしてせわしなく背ビレをピクピクさせて2匹のシンクロがなくなってこっちを向くようになります。いよいよ辛抱しきれなくなると、片方の一匹がダイバーに突進しダイバーの下になってしまった巣穴に逃げ込みます。そして残された一匹はますますせわしなく背ビレをピクピクさせて巣穴を伺いすきを見て巣穴に逃げ込みます。最初に逃げこむのは雄でしょうか?雌なんでしょうか?僕は、多分、雌だと思うのですが?だって、普通、雌の方が要領が良くないですか?

100ミリで撮りました。両方に気がいってちょっとあぶはち取らずな写真になってしまいました。こういうときは落ち着いて、落ち着いて・・・・ゆっくり、生き物を観察しないという声が聞こえてきそうです。(そんなことあるかぃっ!こんなチャンス滅多にあらへんわ!・・・・が正直な話です)

話は変わりますが、今日、厚生労働省が妊婦はキンメダイを食べるのは週に2回以上はやめた方がいいと発表しました。なんでも、キンメには水銀が蓄積されて胎児には危険だということらしいのです。その話を聞いてまず思ったのは、「へぇーそんなに海の汚染がすすんでいるのかぁ」でしたが、よーく聞いてみると海の中には自然状態でも水銀があって食物連鎖の中で水銀が蓄積されていき、マグロやメカジキやサメやイルカなどでは、水銀の濃度が高くなるので、――特に深いところにいるキンメは水銀の濃度が高い――気をつけた方がいいという話だったのです。でも、よーく考えて、キンメダイって産地ならいざ知らす、週に3回も4回も普通食べるか?そして、マグロは普通刺身で食べるから煮付けで食べるキンメより一回に食べる量が少なくて大丈夫らしいって、ちょっとおかしくないかい?なんで、いまごろ、それもキンメだけなワケ・・・なんで危ないワケ?異常に沢山食べると危ないかも知れないという話だけど、ちょっとなぁ・・・、まぁ、情報としては聞きかじりなんで本当のところはよくわかりませんが、庶民の危機意識を変に煽るのはやめてほしいなぁと思います。