2003.5.20
先週末は、串本へ行って来ました。水温はまだ、20度ぐらいでしたが、海の中は、アオリイカの卵が産んであったり、婚姻色の魚が増えてきたりと段々と初夏の雰囲気にになってきました。このカニは、吉右衛門でみたムラサキゴカクガニです。普通は、ウニやガンガゼの肛門に隠れていて、夜になると出てくるらしいのですが、だいたいは肛門の中にすっぽりと隠れて、甲羅の先だけが見えているのですが、この個体は大きすぎて入りきらないのか、体のほとんどがでていました。宿主のガンガゼは、かなりうっとうしい思いをしているんでしょうが、このカニにしてみれば、けっこう必死に隠れているつもりでも、頭隠して、尻隠さず。ではなくて、尻隠して、頭隠さず。と、なんか間抜けなありさまになったようで、思わず水の中で笑ってしまいました。「お願い、そんなに見ないでどっかいって・・・。」とムラサキゴカクガニの懇願が聞こえてくるようでした。

100ミリで撮りました。飽きてきたとかいいながら、やっぱり手放せないレンズですね。