シモフリタナバタウオが2の根にいました。奄美大島以南にいる魚で串本では珍しい魚です。大きめの尾鰭が特長で、岩陰に隠れています。なんでもすごく緊張すると頭を岩の間に突っ込んで、大きめの尾鰭をちょっと上に向けて、ハナビラウツボに擬態するといわれています。この写真では写っていませんが、尾鰭の先が白くなっていてそれがウツボの口に見え、尾鰭の付け根の大きな斑点がウツボの目に見えるということです。でも、この日は岩の間をおろおろしながら逃げるだけでそんなポーズはとってくれませんでした。なんだか、折角、芝居を見に行ったらお目当ての役者が急病で休んでいたみたいな、ちょっと残念なかんじでしたが、つぶらな瞳が印象的なよく見るとなかなか魅力的な魚です。 100ミリで撮りました。この大きさの魚だと多分50ミリの方が良かったような気がします。40から120ぐらいのマクロズームでもあったら水中ではけっこう重宝するように思いますが、そんなレンズがカタログに載るようなことは決してないとは思いますが、どっかで作ってくれないかなぁ・・・。
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