数あるサカナの中で、僕が一番嫌いなのは、たぶんマダラタルミです。南の島にいくと、中層にやる気無くぼーっと大きな群れで漂い、その風貌も何となく憎々しげでほんまに嫌いです。せっかく群れでいるんだからもう少し動きがあっても良さそうなのにほんま、ただぼーっとしているだけやから・・・、ということで、ほとんど写真も撮ったことがありません。でも、お子様はやっぱラブリーです。サンビラにいると聞いていってみると、アンカーの近くでフリフリと泳いでいました。ほんまにせわしなくだいたい同じところを行ったり来たりですが、ただひたすら泳いでいます。ちっとも止まるところが無いのです。で、ヒレを広げるタイミングもイマイチわからず、なかなか大変でした。でも、なかなかラブリーでした。住崎にも現れたらしいので、他にももっとやってくると思いますが、いわゆる、死滅回遊魚ですが、こうした、行動は、急激な温度変化があっても種が生き残れるように長〜い進化の歴史の中で生物が獲得した行動らしく、陸上の生物(特に蝶などの昆虫に)にも見られるらしいです。極寒の氷河期や恐竜たちが闊歩した暑い中世期などと今までにも地球は何度となく寒暖の時を繰り返してきました。そんな中で、獲得した生物の行動パターンなんですね。そういえば、僕がダイビングを始めたばっかりの頃は、伊豆では、クマノミも死滅回遊魚だったもんなぁ。それが、いつの間にか、越冬個体があらわれ、今では産卵するのも、別に珍しいことじゃ無くなったもんね。やっぱり、確実に暖かくなっているんですね。
K10D+M.プラナー100ミリで撮りました。もうちょっと頑張らんとダメですね。