2003.4.1
先週末は、ダイビングはお休みして島根に行って来ました。その目的は島根県美術館でやっている「森山大道展」を見るためです。僕は、写真をやるということは、写真を「撮る」ことだけではなく、写真を「見る」こともものすごく大切だと思っているのですが、特にこの「森山大道展」は、どうしても見たいと思い遠路はるばる松江にまでいったワケです。
美術館前の看板(僕的にはもうちょっとがんばったデザインにしてほしかった)
「森山大道」は、水中写真をやっている人は、あまり知らないとは思いますが、日本で、ある意味、一番先をめいっぱい走りながら写真をやっている人という感じの人で(こんなんじゃ解らないとは思いますが)その人のフリーの写真家になってからの写真を400点、オリジナルプリントで展示していると聞いては、いかないわけにはいけませんでした。
美術館前の途中の宍道湖につながる運河で撮りました
その写真展を見ての感想は、まずひとつは、量が質ということです。とにかく撮って、撮って、撮って、それを見て、見て、見てそして、作る(写真集や写真展など)とにかく圧倒的な「量」の中にしか「質」は存在しない。特に写真はそうじゃないかと思いました。もう一つは、あまり簡単にには言えないのですが、一人の人がいろいろに感じながら、世界に向かって「見る」ことの力強さといううか、その時その時で、迷いながら、探しながら、そして、きっぱりと生きているというか、螺旋のようにつながりながら少しづつ登っていくような写真群は、圧倒的でものすごく刺激的でした。(ただ、美術館がちょっと暗かったのには少し閉口しました。)いずれにしろ、大変おもしろい一日となりました。
美術館の喫茶店から見た宍道湖
デジタルだ、フィルムだとかの区分けはやっぱりどうでもよく、あるのは、「写真」だけなんだと意を強くした一日でした。