2003.3.28
今年の冬は、なにげに小さなイザリウオをよく見るのですが、今回は、備前で真っ黒のオオモンイザリウオを見ることができました。こいつは3センチほどでオレンジの海綿に隠れるようについていました。この写真を撮り終わってから気がついたのですが、この場所は、ソリハシコモンエビのコロニーのすぐそばで、いろいろなサカナがクリーニングに訪れる場所です。(そして、そこは032でとったキンメモドキもたくさん群れています)多分、彼は、ここならサカナが集まりやすいので、エサになる小魚もたくさんいると、ここをねぐらと決めたような気がします。一日中岩になりきってひたすら待って、小魚が近づいてきたら、エスカでおびき寄せ、いけるとふんだら、一気に飛びかかりサカナを丸飲みにする、彼らにとって、できるだけサカナが集まりやすい場所をいかに探すかが、大きな死活問題だろうから、ひょっとしたら、いい場所なのかもしれません。が、大型のウツボのような肉食魚もやってくるので危険と紙一重という気もします。いずれにしろ、本当のところ解らないのですが、そうやって、サカナの気持ちを自分に置き換えて考えてみるのも、フィッシュウォッチングの楽しみのひとつでもあります。

100ミリで撮りました黒いイザリウオはなかなか目がよくわからないのですがこの個体は目がぱっちりして撮りやすかったです。