先週の土日は、ダイビングはお休みでした。これは、紀伊大島で撮ったミジンベニハゼとクロイシモチが、おなじ空瓶の中にいるところです。どちらの種も砂地の空瓶や空缶をねぐらにしていますが、こうやって仲良く一緒の空瓶にいるのは初めて見ました。どちらの種類も比較的臆病で、すぐに瓶の奥の方へ隠れてしまうのですが、彼らは、比較的好奇心旺盛で、瓶の前で大げさな動きをしない限り興味深げにこちらを見ていました。瓶の中で3匹でいるというのは、ちょっと狭くはないんだろうかとおもいます。(かなり長い間この3匹は仲良くいるらしいです。)でも、なんの関係のないサカナ同士でもこうやって、狭い空瓶をわけあって暮らしているのは、なんだか素直に感動してしまいます。ひるがえって僕らの地上の暮らしも、できれば、こうやってちょっとづつわけあって暮らせれば争いも減るのになぁと思います。いろいろ、お互いの事情があるんで、簡単にはいきませんが、そんなことを考えてしまいました。
そして、クロイシモチは、もう少し大きくなって、この空瓶の世界から大海原へ旅立つとき、ミジンベニハゼの夫婦に「おじさん、おばさん、長い間お世話になりました」などと言うのかなぁ?そして、ミジンベニハゼの夫婦は「体に気をつけて、がんばるんじゃぞ」などと答えるのかなぁ?とシミジミしてしまいました。
100ミリで撮りました。最短撮影距離だとだいたいミジン1匹がいっぱいになるくらいまで近寄れますが、この時は、この3匹の様子がおもしろかったので、ちょっと離れてねらって見ました。
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