2005.6.08
串本の透明度は結構良くなっていましたが、須江は相変わらず暗い海でした。(まぁ、ここはいつものことではありますが・・・?)そんな暗いナギザキの18メートル付近でマツバスズメダイの産卵シーンに初めて出会いました。(今までもなんだか怪しいシーンは何度も目にしましたが・・?これやというのは初めてでした。)メスは産卵管を出して岩にタマゴを産み付けオスが精子をかけていました。そのあと、なんと2匹はお互いを確認するようにキスをするのです!!
この写真のようにブチューッとして、また、タマゴを産み付け、精子をかけ、そして、ブチュッーなのです。(あとで図鑑を見たらそのキスシーンが載っていました、いままで、それはオス同士の縄張り争いとばかり思っていましたが、よ〜く見ると、片方のお腹には産卵管が見えているので、このシーンだったのです)
そして、産み付けられたタマゴです。こうしてみると、かなりランダムに産み付けているんですね。スズメダイの卵はだいたいこうした、垂直ぽい岩の上に産み付けられますが、タマゴが小さいので、なかなか肉眼で分かりにくいです。(強めのライトをヨコから当てるとまぁ、よっぽど見やすくなりますが)

とまぁ、初めてみたマツバスズメダイの産卵は、見ているこちらまで、赤くなってしまうほどのラブラブぶりでした、この後、何週間か、オスはこのタマゴの世話でへとへとになるんやろうなぁ、ベラやウバウオなどが、このタマゴを狙ってやってくるのを撃退しながら、また、タマゴに新鮮な水を送って世話をするのは、おなじオスとして頭が下がります。「うちの旦那にスズメダイのヒレを煎じて飲ませたい」という世の奥様も多いかと思います。

180ミリ+1DsMk2で撮りました。もうすこし、短いレンズを持っていれば、もっとクリアに撮れたのに・・・!と悔しがっても仕方ないですね。撮れただけでも良かったかぁ・・?