2005.5.12
写真のおもしろさに目では見えなかったけど、写真になったときに初めてわかることがあります。この写真はさしずめその典型です。トウシマコケギンポを撮ったら、その頭に上にニシキツバメガイが流れに耐え必死にしがみついています。この前のカットもこの後のカットもニシキツバメガイは写っていませんでしたので、ほんの少しの間だけここで、ウネリに耐えようとしていたんだなぁ・・・!確かにこの時水深は4メートルほど、水深10メートルほどから立ち上がった根の上なんで、それなりにウネリがありました。小さなコケギンポにピントを合わせるのに苦労しましたから。でもこのニシキツバメガイ、なんだか必死にしがみついている様子が、いとおしくありません・・?きっと力尽きて流されるとき彼女は「あれ〜〜〜〜」といって流されていったんだろうか・・・。やっぱりウミウシのように小さな生き物は、こうして流れに負けて流されちゃうのだろうなぁ・・・。そうやって流された先に幸せがあればいいのだけど・・・。

100ミリにクローズアップレンズをつけて撮りました。倍率は約1.8倍ぐらいです。そうやって考えると、このニシキツバメガイ、結構小さめの個体なんですね。リングライトのいいところとしてこうしたウネリのあるピントの合わせ難い状況でも、レンズの先端がリングライトで太くなっているので、その端を支点にすることが出来るので(特に最短でクローズアップレンズをつけたときは)わりかし楽です。