2004.12.14
今回串本で、久しぶりにハナイカに出会いました。ハナイカは普通のイカと違ってあまり泳ぎは得意ではなく、砂地を歩くように暮らしています。ところで、タコやイカは敵に追われ逃げるときにスミを吐きますが、タコのスミは、水中に拡がり煙幕のようになって敵の目をくらまします。イカは、比較的粘着質なスミで、自分の分身を作るようにスミ吐き、敵の目をくらまします。(ま、いろいろ例外もありますが・・・)でも、このハナイカは、その吐いたスミの中にすっぽりと隠れ敵の目を欺こうとするのです。ハナイカの敵が近づくと砂色から黄色をベースとした警戒色をだします。それで、めいっぱい敵を威嚇しながらスミ吐いた瞬間、体を黒くしてスミの中に隠れるのです。まさに普通のイカの分身の術を逆手にとったすばらしい方法ですね。多分、ハナイカは泳ぎがあまり得意ではないので、このスミの中に隠れるといった方法を編み出したんだろうと思います。このスミ、なかなかの粘着質でかなり長い時間ハナイカのまわりに漂っていました。

28-75ミリで撮りました。今回、初使用のレンズです。マクロを撮るには全然もの足りませんが、全域で最短30センチまでよれるレンズで、70ミリあたりという焦点距離(35ミリだとだいたい100ミリぐらい)が、ちょっと環境を入れながら自然に撮るにはちょうどいいくらいだと思って新しいポートを作って使ってみました。ピント合わせは、まぁまぁ合わせやすくいい感じで、比較的撮りやすいです。ただ、ストロボがかなりシビアなので、ちょっと慣れが必要かも知れません。近づきながら少しづつ絞ってやらないと簡単にオーバーになります。これから時々使っていこうと思っています。