2004.7.31
串本、島まわりで出会ったお初のカニ、ヒメキンチャクガニです。なんだか普通のキンチャクガニよりひとまわり小さく、そして毛深いので、どこがどこやらといった感じで、カニのカタチがうまく認識できず、なかなか撮りにくかったです。たいがい初めて会う甲殻類は、その特徴をうまく把握できずなんだかぼやーっとした写真になることが多いです。特にこのヒメキンチャクガニは、毛深いせいかどこに目があるのか初めは分かりませんでした(要するにパズルがどう見えるかみたいな感じで、初めてのカタチをうまく認識できないということです)が、このカニしばらくジーッとして、隙を見ては動きだし、またしばらくジーッとしているというパターンで動くので、比較的じっくり撮れました。この逃げ方のパターンは、捕食者のサカナが動くものは良く見えるのだけど、じっとしているとどこにいるか分からなくなるのをよーく知っているからかな・・・?と思いました。それでもいよいよ危ない時はハサミのカニバサミイソギンチャクを相手に向けて撃退するんだろうと思います。この時も時折カメラにイソギンチャクを向けていました。(でも、こんな小さなイソギンチャクどれほどの効果があるのだろうかと思いますが、人間が触ってもピッリとするイソギンチャクの刺胞細胞は小さなサカナにとってはかなりイヤなものかもしれませんね。

100ミリで撮りました。

ところで台風10号はゆっくりと東から西へ進み串本付近や柏島などの四国の沿岸はかなり長い間(ほぼ2日間)大きなウネリにさらされました。海の中はそれは大変なことになっているんでしょうね。グラスの黄色いジョーやナギザキのキシマハナダイや沖衛門のアサヒハナゴイや、ハゼや、いろいろな生き物達は大丈夫だったのだろうか・・・・?なんだかとっても心配です。