2004.7.20
3連休は、紀伊大島、串本と行ってきました。今回は闇夜の大潮まわりなので、サンゴの産卵があるかも・・?という予想もありました。そんな中、紀伊大島、ナギザキのサンセットダイブでバイカナマコの放精を見ました。ナギザキの根の浅いところにあるサンゴの上に乗ってウネウネとクビを振り角の間の生殖腺からなにやら白いものを出していました。まわりには他のナマコは全然見あたりませんでしたが、彼一人だけ熱心にくびを降り続けていました。たぶん他のナマコたちもどこかでふりつづけているんだと思います。
そして、ナンヨウキサンゴですが、普段はポリプの真ん中は黄色なんですが何故かこの日は白くなっていました。ひょっとして産卵の準備なのだろうか・・・?あたりが暗くなった10時過ぎに人知れず産卵をはじめるのかもしれません。このポイントでは、ナイトダイビングはできないので、確かめることはできませんが、造礁サンゴだけじゃなく、こういったソフトコーラルも、同じ種類はいっせいに産卵するはずだとは思いますが、何が産卵の引き金になるか、僕らにはまるで見当もつきません、が、精緻なシステムを自然は作りあげたんだなぁと改めて感心するばかりです。

どちらも100ミリで撮りました。

次の日、串本でちょっとしたトラブルで時間がおして、いつもは潜らない4時過ぎにグラスワールドで潜りましたが、ちょうどその時間にイワガキの産卵があったらしくエキジットする頃は、海の中が白く濁っていました。野生に満ちあふれる海の中は、しればしるほど不思議が深まっていくばかりです。