2004.6.3
グラスワールドで見つけたクマノミの卵です。卵の中のお子様たちはかなり成長しているので、今度の大潮まわりあたりにハッチアウトしそうですね。クマノミの卵のハッチアウトは、日没約一時間後らしいので、なかなか見る機会がありませんが、一度見てみたいものです。ところで、伊豆にしか通っていなかったころは、クマノミの卵を一度でいいから見てみたいと思っていたのですが、さすが串本は南国。この時期には必ず見ることができます。(最近では伊豆でもクマノミの産卵は観察出来るらしいですが)卵を持っているクマノミは個体によってはメチャ凶暴なヤツがいて、近づくだけで指をかむヤツがいます。場合によっては夫婦そろって攻撃に夢中になって、卵の防御をおろそかにするヤツもいます。知らずに近くに手をついて痛いめに会うダイバーは後を絶ちません。でも、この卵の親たちは恐がりなのか、歯をならして威嚇するだけで、あまりアタックをしてこなかったので比較的のんびり撮ることが出来ました。ところで、クマノミは幼魚のうちは、イソギンチャクに刺されない粘膜がありません。ですから、卵のハッチアウトの時は、親が卵のまわりのイゾギンチャクの触手かんで、ハッチアウトしたばっかりの幼魚がイソギンチャクの餌食にならないようにするということです。かまれたイソギンチャクは痛いやろうなぁ・・、人間もかまれると緑の血〜がでるもんね。(海の中では血〜が緑に見える)

100ミリで撮りました。ひょっとして、こういうシチュエーションは90ミリのシフトレンズのほうがええんちゃう・・・?という指摘が聞こえてきそうです。