2003.1.28
タツノイトコ。ダイビング初めたばかりの頃、ガイドさんがスレートに「タツノイトコ」と書いた時、その変なニュアンスの名前が可笑しかったことを思い出します。その覚えやすい名前に反して、教えてもらってもなかなか、分からないサカナです。たいがい砂地の小さな岩についた海藻の枝そっくりに擬態して隠れています。目がもっと小さくて動かなかったら、ほとんど分からないと思います。やっぱり生物の体で目は一番力があるところなんですね。ところで、この「タツノイトコ」、見たカタチは、タツノオトシゴよりは、ヨウジウオに近いですが、図鑑に寄れば、分類状は、ヨウジウオ科ヨウジウオ亜目で、やっぱりヨウジウオなんですね。ところが、タツノオトシゴは雄に育児曩がしっかりとあり、ヨウジウオはこの育児曩があまり発達していないのですが、「タツノイトコ」はこの育児曩がしっかりとあるので「タツノイトコ」。なかなか、しゃれてわかりやすい和名だと思います。「そうかぁ、やっぱ、おじいさんは同じなんだ。」などと、単純な僕は思ってしまいます。(TS90ミリを横位置でチルトして撮影)