2004.4.13
今週は。須江、串本と行ってきました。南からの暖かい綺麗な潮が入ってきて、須江でも20度、串本では21度ととても暖かい青い海でした。特に須江でこんなに青い海は、1年にどんだけあるんやろうというくらい綺麗でした。でも、須江も串本もものすごい数のクラゲがやってきて、知る人ぞ知るパラオのジェリーフィッシュイクのようにクラゲだらけのでした。水深5メートルまでびっしりとアカクラゲ、オキクラゲ、ミズクラゲ、ツノクラゲ、チョウクラゲ、なかにはコボウズニラなどでいっぱいでした。パラオのジェリーフィッシュイクは、刺さないクラゲなんで平気ですが、アカクラゲ、オキクラゲは、刺されると死ぬようなことはありませんが、結構痛いです。その彼らが長〜い触手を伸ばしゆらゆらと漂っています。が、海の青さと相まって、とても綺麗です。
クラゲが近海沿岸に近づいてくるのは太平洋岸では、やっぱり春が一番多いですが、今年の串本界隈は、異常ともいえるほどクラゲが多いです。地元の人もこれだけ多いのは初めてだといっています。でもそんなクラゲのは、表層で暮らす稚魚たちの絶好の隠れ家でもあります。クラゲウオ、ハナビラウオ、イボダイ、エボダイ、スジハナビラウオがよくアカクラゲのカサの中やまわりや触手のまわりに隠れています。成魚の実態はほとんどわかっていないらしいのですが、こうやって表層でクラゲなどのついて、成長するとどこか人の知らない深海で暮らしているサカナたちを僕たちが見る唯一の機会が、春のこの時期のクラゲの季節なんです。この写真は、多分ハナビラウオなんじゃないかと思いますが、よくはわかりません。クラゲのカサのまわりを泳ぎながら、気に入ったクラゲを渡り歩きながら暮らしているようです。
100ミリで撮りました。クラゲも動く、人も動くサカナは結構小さくチョコチョコと動く波はある、まるでヘレンケラーの3重苦のような撮影条件は、100ミリのマクロでピントを合わせるのは、もう運以外のなにものでもありません。特に小さなファインダーだけを見てまわりの状況が見えない一眼レフには、もうやめてといった案配です。その数少ない一枚です。