2003.8.20
後浜にいた、ピグミーシーホースです。1センチほどのタツノオトシゴの仲間です。5年ほど前まで、その存在は誰も知らなかった種です。そのころパプアニューギニアでこのピグミーシーホースを見ることができると多くのダイバーがパプアニューギニアへ通ったそうです。そうこうしている内に沖縄や八丈、紀伊田辺など各地でもピグミーシーホースが見つかり、ここ柏島では、この写真の赤の他、白、黄色、そして、この種よりさらに小さなジャパニーズピグミーという種まで見つかっています。(今回、台風通過後ということもあり見ることが出来たのは彼だけでした。こうした小さな生き物にとって猛烈な台風はすごい脅威なんでしょうね)かれらは、とてもはにかみやさんなので、いつもうつむいていて、なかなかこちらを向いてくれません。そして、ウミウチワのポリプそっくりなこの姿は、長い間、僕たち人間がその存在を知らなかったのもうなずける擬態上手ですね。

100ミリで撮りました。小さいのとまわりにとけ込む色のせいでカメラで彼を捜すのは大変です。ライトを当てるとよけいに向こうを向いてしまうのでなかなか、難しいですね。