2003.7.25
黄金崎ビーチのエントリー口のすぐ近くでお食事中のカサゴです。カニをくわえたままじっとしていましたが、前にまわって写真を撮ろうとしたら、おもむろに泳ぎ出しました。まるで、「失礼なやっちゃなぁ、人の食事中にパチパチとほんまに・・・」とでも言いたげに岩の陰へと泳いでいきました。そんなこと言われても僕にとっては、海の生物の捕食シーンというのは、あまりお目にかかることの出来ない貴重なシーンなんで「失礼な」と言われたぐらいでひるむわけには行けないので少し追いかけましたが、岩陰の下に逃げ込まれたので、追跡は断念しました。
この日は、口内保育から孵ったばかりのクロホシイシモチの稚魚が沢山いましたが、やっぱりカサゴがバクバクと食べていました。
でも、日々こうした生存競争が、多様な種の有り様を発達させていったんだろうと思います。先日、教育テレビで写真家、海野さんが昆虫の話を放送していましたが、擬態の話や越冬できないような寒い地域へ渡りなど、様々な昆虫たちの生態は、僕が海の中で見ている生物たちの生態とも重なりあうような感じでとても面白かったです。

90ミリに200ミリのクローズアップレンズで撮りました。この角度が一番被写界深度が深いような気がします。