2003.6.13
備前にいたボロカサゴです。一年に2、3度ほどしか見ることのできない珍しい魚なんですが、2週間ほど前からだいたいこの場所にいて、時々、おなかの大きなメスと一緒にいるところが目撃されているので、このあたりがメスとのデートの場所としてお気に入りなんだろうと思います。普通のカサゴは胎生で、秋頃交尾をして、冬になった頃に幼魚を産むということなのですが、ハナミノカサゴやオニカサゴは、粘膜に包まれたシート状の卵を産むらしいのです。同じカサゴの仲間でも種類によって産卵の様子が違うのですが、ボロカサゴは、いったいどんな風に卵を産むのでしょうか?普通、産卵は日没後に行われるので、ボロカサゴの産卵を目撃することはまず無理なんですが、見てみたいですね。でも、彼は、すごい人気者で毎日ダイバーに囲まれているんですが、メスとの約束の場所なんで動くに動けず、ずーっとここにいるのは、おなじオスとしてちょっと悲しいですね、メスがやって来て「まった〜?」と聞かれ彼は、「ううん、今、来たばっかり!」と優しいウソをつくのでしょうか?

ワイドで撮りました。この時は、エアポケットのように周りからダイバーがいなくなって、こんな風に撮ることができました。ボロカサゴの赤い色は、かなり強めに光を当てないとうまくでないです。1絞りから1.5絞りぐらいオーバー気味でちょうどいいくらいです。(実は、マクロでも撮ったのですが、思いっきり失敗してしまいました。)