話は少し、もどって、奄美のお話し、奄美大島は、白い珊瑚の砂にこんな珊瑚の根がポツンとあって、キンメやスカシテンジクダイが群れ、アザハタがいるといういかにも南の島らしいところが、いっぱいあります。惜しいのは、ここの海は、皆さんがスピア(水中銃の漁)フィッシングをされるので、おいしそうなお魚は、皆おしなべて臆病なのです。ヒトの姿を見るとすぐに何処かに隠れてしまうのです。ホウセキキントキなど、「おっ、いるな」と思うが早いか、ヤツが根に隠れるのが早いかといった案配です。まま、仕方が無いことなんですが、ほんまに残念です。この写真のポイントは、西海岸の湾内です。冬はとても透明度がいいのですが、キンメやスカシテンジクダイはこんな感じでややさみしいのです、夏はぐっちゃりと群れているらしいのですが、透明度は、ちょっと残念といった感じらしいです。まぁ、ある意味究極の選択ですよね。
珊瑚も、北部の太平洋側は、とても綺麗なのですが、それ以外の場所は、オニヒトデの食害でほとんどガレ場になってしまったらしいです。南部の奄美大島と加計呂麻島の間の海峡は、昔はとても大きな枝珊瑚の群生が見られたようなのですが、今は見る影もなくなってしまったらしいです。オニヒトデの食害についてはいろいろな意見があるので、あまり、早計なことは言えないのですが、オニヒトデが増えた原因の多くは、人間の有り様が大きいというということだけは言えると思います。
写真は、5Dマーク2で撮りました。