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泳ぐウミウシは、あまり多くないのですが、ムラサキウミコチョウはその数少ない泳ぐウミウシです。小さな体をいっぱいに使って泳ぐ様は、なかなか感動します。一世を風靡したあの北のクリオネ(ハダカカメガイでウミウシの仲間です)のように泳ぎます。しかし、多くのウミウシ達はまるで、泳げません、ムラサキウミコチョウも泳げるといっても何キロも泳ぐことは到底無理だろうからこの広い海の中で、彼らが交接相手を見つけることは結構、大変な気がします。比較的数の多い種なら、大丈夫そうですが、稀種と呼ばれる種は大変だと思います。でも、それを考えると本当に不思議です。種類によっては、這った後にニオイがついてそれで出会えるとか、性フェロモンでお互いに引きつけられるとか、いいますが、ある程度近くにいなければ、無理な気がします。彼らの移動距離は大したことなさそうですしね。ひょっとして、このムラサキウミコチョウのように必死に泳いでも、そこに誰もいなかったら、と考えるとちょっと悲しくなってしまいます。
100ミリで撮りました。小さいので泳いでいるのにピントを合わせるのは結構難しいです。
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