暖かい串本ですが、岬をはさんで東側に行くと水温が下がります。紀伊大島、須江は、表層は24度ぐらいで透明度3〜5メートル、底は19度台で透明度は15〜20は抜けています。が、表層の水が悪いので、底はまるで夜のようでした。
そんな、ナギザキのてっぺんでこの日の3本目には、イワガキが一斉に産卵&放精をしていました。辺り一面、貝の精子で真っ白!そして、オレンジの卵もにゅるにゅると出ています。まるで、地下から沸く温泉のように白く濁ります。すぐ目の前にいるクマノミ君もこの通り霞んでいます。この日は、闇夜の大潮からちょうど3日目だったんで、こうした産卵&放精にいちばんいい日だったのかも知れません。それにしても、ただでさえ、透明度の悪いナギザキの上がよりいっそう何も見えなくなってしまいました。その中をベラやスズメダイは、このごちそうを逃すまいと貝の前を行ったり来たりしていました。
15ミリ+1Dmk2で撮りました。
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