2006.4.16
昨日からの続き、
太古から続いて来た微妙なバランスで保たれていた、大気の窒素78%、酸素21%、CO2約0.03%という比率は、産業革命以後の化石燃料を燃やし、エネルギーに換える、工業化によって、必然的にCO2の濃度が加速度的に増えて来たのです。約100年の間に30%超も増えたのです。それでも、全体の比率でいうと約0.04%です。んなもん、たいしたことあれへんやんか!と思えるのですが、このCO2には、いわゆる温室効果があったんです。全くなかったら、地球の気温は平均−20度に世界になるといわれています。で、たかが0.03%で平均15度なんで0.01%も増えたらそりゃぁあんさん、えげつないことになりそうです。他にもフロンガスとかメタンガスなどに温室効果があるといわれています。(フロンは、温室効果はCO2の10000倍!おまけにオゾン層を壊します)まぁ、なければ困る、ありすぎてももっと困るんです。2000年とか10000年という地球年齢的な時間のスパンで見れば、よほどのことがない限り、その増えたC02は、海の吸収作用で、本来のちょうどいい頃合で落ち着きそうですが、人間的な時間のスパンではそうもいってられないのです。実際、北太平洋の波の力はここ30年ほどの間に35%以上も強くなっているらしいし(波の殆どの原因は風です温暖化によって大気の状態が活発になって風の力が増大しているからなのか・・・?)、北極圏の氷もかなり解けて、アザラシなどの生態にも悪影響を与えているらしいし、南のモリジブやキリバスのような島では、段々と海岸が浸食されているといいます。化石燃料を燃やして得られる幸福を享受している先進国ではなく、最果ての辺境にその影響がまず現れるというのも皮肉なものです。残された時間があるのかどうかも疑わしい絶望的なこの事態に、CO2をできるだけ排出しないという見えにくい対策しかないのも、よけいに無力感に苛まれます。でも、まだ、間に合う、という希望が事態を改善するエネルギーになると信じて生きていきたいです。

写真は、ヒトデヤドリエビ、100ミリで撮りました