2005.2.17
今週末はやっと海に行けそうです。正味3週間も空くのはホンマに体に悪い!!

これは、ヒカリボヤの仲間です。水中を妖しく漂っていました。手に取ってみるとなにやらしっかりとした堅い筒でした。図鑑で調べてみると、この筒のまわりに小さな芽生個虫が連なってこの群体を作っているらしいです。このヒカリボヤは、12センチぐらいの大きさだったので、普通サイズといったところでしょうか・・? 本によると10メートルになるものもあるらしいとのことですが、そんな大きさのもに会ったら、UFOと思うかもしれませんね。このヒカリボヤ、外側についた芽生個虫が外から海水を吸ってプランクトンを濾しとり、群体の管の中へ海水をはき出します。全ての芽生個虫がそうやって外から中へ海水をはき出し、それが大きな流れとなって群体の推進力になるということらしいです。なんだかすごく単純ですがすばらしいシステムですね。(ホヤは、その原始的な体に似合わず、最も脊椎動物にちかい生物らしいです。そうやって、ホヤのすばらしさを僕の弟は酔うと力説します。)ともあれ、このヒカリボヤ、浮きもせず沈みもせず、何処かへ、泳いでいきました。

180ミリで撮りました。クラゲやこのヒカリボヤ、サルパの仲間など、海の中を漂っているこいつらは、なにか惹かれるものがあります。意志とは関係なく波間を漂い、しかし、その実しっかりと生きている。特にクラゲなどの仲間は、何かにぶつかるだけで死んでしまうくらいはかなげなヤツもいますが、その諸行無常を感じさせるはかなさが、なんかいいです。クラゲなどは痛いのが玉にきずですが、ついつい引き寄せられてしまいます。(だから、魚もふらふらとクラゲに寄ってやられちゃうんだろうか・・・?)