2004.7.15
安良里の黄金崎ビーチもやっぱり浅瀬はクロホシイシモチのカップルでいっぱいです。普段は雄雌一緒に群れになっていますが、この時期はこれから産卵しそうなカップルと産卵を終わったばかりのカップルでムラムラ、ウッフンと熱気むんむんです。この写真の雄の保育しているタマゴは、多分昨日ぐらいに生み立てのものだと思います。ボクは、今までクロホシイシモチは、産卵を終えてオスが口内保育を始めるとメスはさっさといなくなるもんだと思っていましたが、産卵後もしばらくはカップルでいるんですね。確か去年黄金崎ビーチで、8月ごろ口内保育をしているオスだけの群れを見たので、よけいそんな気がしていたのかもしれません。クロホシイシモチなどのテンジクダイの仲間はいずれもオスが口内保育するのですが、最近オスがタマゴを全部食べて別の新しいメスのタマゴを加え直すという行動が観察されているらしいです。だからタマゴを産んでしばらくは、メスはオスの側を離れないやろうか?クロホシイシモチのメスは「この人大丈夫やろか・・?」としばらくの間見張っているような気がします。(ほんまやろか・・?確かめようにもクロホシイシモチは個体識別が難しいしなぁ・・・、)

100ミリで撮りました。この保育初期のオスはあまり長く口を開けていません。だいたい2〜4分ほどの間に1回、さっさと口をあけあとはポーカーフェースで浮かんでいます。もう少し保育末期になってタマゴが銀色になってくると頻繁にタマゴに新鮮な水を送る為の口も半開きになりパクパクするんで観察しやすいです。でも、クロホシイシモチなんて見慣れたサカナですが、産卵時期はやっぱり見入ってしまいます。