2003.9.12
ミジン君を見た帰りに地蔵岩で見つけた、オドリカクレエビのチビをです。このイソギンチャクには2匹の大きなメスと3匹ほどのオスがいましたが、その中にこのチビも混ざっていました。イソギンチャクの触手と比べてその小ささがわかると思いますが、1センチないくらいの大きさでした。それでも一生懸命カラダを左右に振ってその存在をアピールしていました。ほんとけなげです。多分1ヶ月程前に孵化した幼生が1週間ほど前に着底して、このイソギンチャクにたどり着いたのでしょうが「おまえも苦労してきたんだろうなぁ」などとやっぱりセンチになってしまいます。
こちらが同じイソギンチャクについていたオドリカクレエビのメスです。タマゴを持っていますが、上のチビオドリカクレエビと比べるとその小ささがわかると思います。ところで、オドリカクレエビは伊豆半島以南生息しているのですが、伊豆や串本では、比較的めずらしいですが、ここ紀伊大島の地蔵岩のポイントにはホントにたくさんのオドリカクレエビがいます。テツ&トモ風にホント「ナンデダロウ!ナンデダロウ!ナンデダナンデダロウ」ですね。(ひょっとしたら底の砂質が影響しているのかも知れませんね。)
100ミリで撮りました。この日は透明度が悪かったので、ひいた写真は本当に色が出ていませんでした。
きのう11日はあのNYの世界貿易センタービルが崩壊した日でした。バラ色の21世紀が一瞬にして不気味な黒雲に覆われ、私たちの未来に大きな黒いカゲを落とした日です。そのカゲは、2年たって、ますます大きくなって晴れることはないような気がします。