2003.7.29
串本の浅地にいたミアミラウミウシです。フィルムで撮っていた頃はウミウシはきれいだとは思っていましたが、もっと好きなエビカニがいる時にフィルムがなくなるとと困るのであまり沢山のカットは撮らなかったんですが、デジタルで撮るようになって、随分たくさん撮るようになりました。形や色、大きさにその種類。本当に様々です。で、このウミウシの色に関してなんですが、ダイビングを始めたばっかりの頃は、ウミウシは毒を持った生物に色彩を似せているので、こんなに派手な色をしているのだと教えてもらったのですが、本当にそれだけなんだろうか?。生息環境に紛れ込む模様だという説もあるし、本当のところはまだなにもわかっていないのですが、先日も取り上げた、昆虫写真家、海野さんの番組の中の別の会で昆虫の見える色は人間の見える色と違って、赤はほとんど認識できないが、紫外線はよーく見えるというのです。そこで、モンシロチョウを紫外線を捉えるように改造したカメラで撮った映像を流していました。なんと驚くことに人間には同じ白としか見えないモンシロチョウのオス、メスが、その改造したカメラでは、メスは、白、オスはムラサキに写って明らかに違うのです。白一色に見える花もまわりは真っ白ですが真ん中の蜜のあるところはムラサキに見えるのです。ということは、サカナの視覚も人間のそれとは違う認識の仕方をしているのだろうから、本当にこのカラフルなウミウシたちが捕食者たりうるサカナの視覚でどんな風に見えるのか、ちょっと興味のある話ですね。

100ミリで撮りました。