6月に柏島に行った時には、イナズマさんの口内保育だけではなく、今まで、見たいと思っていて、なかなか見ることが出来なかったハナイカのタマゴも見ることが出来ました。(串本でもあるとは思うのですが、なかなか探せません)本当に、親をそのままミニチュアしたような赤ちゃんのハナイカが透明のタマゴの中で、静かに時を待っていました。その光景は、なんだかひとつひとつのタマゴがまるで小さな宇宙のようで、その小さな宇宙がパラレルに無数に存在するかのような感覚です。とても、不思議な感覚でした。
ところで、イカさんとタコさんは同じオウムガイの仲間が祖先なのですが、子育てしかたは、まるで違います。タコさんは、タマゴが孵るまで、母親が大事に育てます。(真だこやスナダコ、メジロダコなどは、巣を作りタマゴを育て、ヒョウモンダコは、タマゴを足の間に挟んで育てます。)一方イカさんは、たいがいは、産みっぱなしです。というのも、タマゴのまわりに捕食者が嫌う物質があって大丈夫らしいのですが、比べてみるととても不思議ですが。どちらも絶滅しなかったということを考えると、どっちのやり方もOKだったんだと気づきます。進化というものが無数の道があるということなんだと思いますが、おもしろいですね。
K10D+M.プラナー100ミリで撮りました。でも、このタマゴの中の赤ちゃんたちは、生まれる前にどれだけストロボの閃光を浴びたんでしょうか・・?僕だけでも70カットほどは撮ったもんなぁ。