この写真は、ハナイカの色の変わりそうな瞬間です。ハナイカは、普通見つかると威嚇のために黄色をベースに赤や茶色で、ネオンのようにくるくると色を変え、こうした、普段の色でいることはめずらしいらしいです。（まぁ、僕の経験だと個体差が結構あって、やる気の無いヤツは、すぐに警戒色から普通の色にもどる個体も何度か見ました・・？）でも、こうしてみると砂地にうまく溶けこんでいます。この時、スミはかしたろと思い、何度か、脅かしましたが、この子は、威嚇色をすぐにやめ、かなりのスピードで岩の下に逃げ込みました。色を急激に変え、敵の目を眩ますという戦法なんでしょうね。（たまたまこの場所は、かくれやすいサンゴのガレ場だったのでそういう戦法をとったのかも知れませんね。）ところで、今年のテーマのひとつにハナイカのタマゴを見たかったのですが、どうも、このまま見ることはできないようです。（残念！）ハッチアウト寸前のハナイカの赤ちゃんは、親とまるで同じ形でタマゴの中に入っているんです。見たいと思いません・・・？

100ミリ＋1Ｄmk2で撮りました。