2005.4.27
長くダイビングを続けていても、当たり前ですが、出会ったことのない生き物はいくらでもいます。特に同じフィールドで潜っていても毎年、水温などの環境が変わったりするので、見たことのない生き物を見つけたりします。これは、ウミウシかヒラムシかよく判りませんが、(多分ヒラムシの仲間のような気がします)が2匹絡んでいるところです。最初は交尾・・・?と思ったのですが、この謎の生物、狭いエリアの中に滅茶苦茶いて、出会うヤツ出会うヤツこうして絡んでいました。(約10秒間ほど絡んでいました)須江の地蔵岩で見つけました。
こうやって、絡み終わるとまた離れていきます。最初見つけたときはポツポツと居ただけなのですが、この謎の生物、数百匹ほど群れている場所を見つけました。砂の広がる海底一面にこいつらが居るのはちょっとキモイ!!
とそこに、カノコキセワタガイが登場し、なんんだかカノコキセワタガイはこの謎の生物を狙って居るようで、ガシガシとこの謎の生物へ向かっていきます。
が、この謎の生物は、カノコキセワタガイが近づくのを察知して飛び上がって逃げるのです。何度も何度もカノコキセワタガイは捕まえようと近づくのですが、寸前で飛び上がって逃げられてしまいます。「これは、一生捕まえられへんでぇ」といったカンジでした。(上の写真は謎の生物が飛び上がって逃げています。)
これは、飛び上がって泳いでいるところです。この動きからなんだかヒラムシかなぁというカンジがしていますが、背中になんだか貝の痕みたいなふくらみがあるので、もしかしたら、ツバメガイの仲間かもしれません。(ツバメガイが2匹で絡み合う姿はこの謎の生物とよく似ている気もします。)ともあれ、春の砂地の小さなドラマでした。

100ミリで撮りました。デジタルはこうしたシチュエーションには、フィルムだとコマの制限があってなかなか撮れませんがガシガシとコマを稼げるので、なかなかいいです。でも、もっというと、こうした生物の記録はビデオの方がいいのかもしれません。コンパクトデジカメの中には動画が撮れるヤツもあるので、それを使うのもひとつの手ですね。