2003.9.30
神子元、江の口で出会ったタカベの大群です。20メートル弱の根の上で群れていました。ちょうど、お食事タイムらしくパクパクとプランクトンを一生懸命食べていましたが時折一斉に固まってサーッと移動します。その時は、まるで黄色いシャワーのようにふりそそぐ感じでとても綺麗です。タカベの大群はとても好きな魚のひとつですが、普通あまり同じところに長く居てくれませんが、この日は、10分ぐらい根の上で乱舞を繰りひろげてくれました。神子元は、ハンマーや回遊魚などの大物が有名ですが、このタカベの大群も隠れた神子元名物といってもいいかも知れません。伊豆では、比較的普通にいるサカナです。でも、これだけ固まっているのはなかなかないのでとてもうれしかったです。
この日は台風16号に吹き込む北東の風が大変に強く、神子元島あたりはかなりのうねりがあってアンカーリングしない神子元のボートスタイルだから潜ることができるようなコンディションでした。バラバラに上がるダイバーを手際よくボートにピックアップする海遊社のスタッフ達がとても頼もしく見えました。彼らのようなショップが有るから安心して潜ることのできる海なんだと実感した一日でした。

15ミリで撮りました。昨日の反省で、感度を200に上げ、ストロボもちょっと強めにあてました(もう少しストロボは控えめにした方が良かったかも知れませんが?)水中で感度を変えることができるデジカメは特にワイドには有効な気がします。D60だと15ミリで感覚的にだいたい28ミリよりややワイドかなといったところですが、フィッシュアイの特長である球面収差が出にくいので、こういった群のワイド感を出すにももうひとつな気がします。その分サカナの密集した感じは出るかも知れません。あと、太陽が思いっきり入った時のハイライトの描写は、フィルムにはまだ及ばないところがありますが、そこさえ気をつければ、カラーポジより幾分広めなラチチュードは、ありがたいですね。